骨盤の周辺が痛い症状

骨盤は、ベルトのラインよりも下に位置しています。専門用語で仙腸関節というところに当たります。ここは、仙骨と左右の腸骨とで構成されています。ここには、様々な靭帯、筋肉などを介して仙腸関節が作られています。この部分の痛みは広い意味で腰痛と言うこともできます。そしてこの腰痛は「下部腰痛」と言います。下部腰痛ですがその痛みの原因となるのが、靭帯、関節、筋肉、関節包のどれなのかを鑑別していく必要があります。なぜ鑑別が必要かというと施術をする上で重要だからです。急に起こる症状を「急性下部腰痛症」といい、長年の痛みを「慢性下部腰痛症」と名付けることがあります。妊婦さんが出産後に痛みを起こすことが多いです。この場合、靭帯性の下部腰痛症の可能性が高いです。出産により産道が広げられる時に仙腸関節も広がり、この時に同時に仙腸靭帯も伸ばされていきます。出産後に約二週間の間、安静を保つ事で靭帯はやがて元の状態に戻りますが、出産後にすぐに活動を始めてしまうお母さんの仙腸関節は、まだ靭帯が伸びたままで、伸びた状態で体を動かしてしまうことで、靭帯の修復がなされないままになってしまいます。つまり靭帯が緩い状態になってしまいます。そのために仙腸関節がガクガクの状態で常にストレスを感じるようになってしまい、ハードな生活や無理をし過ぎると、すぐに仙腸関節が痛くなってしまうのです。