肩の外転時の痛み

肩の挙上ではなく、外転時の運動時痛についての説明です

 

<肩の外転時の一般的な整形外科的テスト法>

 

ペインフルアークサイン

肩をゆっくりと外転させていき、肩と腕が約90度のところで肩の痛みを訴えることこの検査法で陽性であれば腱板損傷を疑います

クレピタスサイン

肩をゆっくりと外転させていき、途中で関節の中で音が聞こえたりすること

この検査法で陽性であれば腱板損傷を疑います

*腱板損傷は一度、二度、三度と程度が分かれていますので術者の経験で判断しています 

外転時の肩の痛み

主に棘上筋と三角筋の中部線維と僧帽筋上部線維の損傷が考えられます

腕を挙げた直後の痛みは棘上筋の損傷が多く、さらに挙げると三角筋が働き、最終域では僧帽筋上部線維も加わります

*肩の外転時の施術法としては*

 一般的な施術法

物理療法(干渉低周波、低周波、超短波など)、赤外線、マイクロ波、ホットマグナー -、テーピング、湿布、手技療法

特殊な施術法

東洋医学(針、灸、漢方薬)、矯正、整体術、カイロプラクティック、筋膜リリースなど

 

肩の外転動作を行う上での日ごろの注意点

 肩の挙上と外転では、筋肉の働き方が全く違います。どちらの動作がやりやすいのかを確認し、腕を挙げる動作では楽な方で挙げていくことをお勧めします。慣れてくれば通常どおりの動きができるようになります。

 

*ちなみに腕の挙上で関与する筋肉は、三角筋前部線維、上腕二頭筋、烏口腕筋

 

**肩の外転に関連する筋肉群として**

大胸筋や小胸筋、肋間筋などの胸の前面にある筋肉、また大円筋、小円筋、広背筋など肩の腋窩外側に位置する筋肉、そして肩甲挙筋、僧帽筋のような背部の上部に位置する筋肉、さらに棘上筋、棘下筋など肩甲骨を背面から覆っている筋肉、肩周辺を完全に包む三角筋や首と胸骨に関係している斜角筋、胸鎖乳突筋などがあります

 

<肩の外転時の施術は術者の力量に差が出るのはなぜか?>

 肩の外転時の疼痛施術を苦手とする施術者が多いです。挙上時痛であれば何とか対処できるが、どうも外転時の動作時痛が取り切れないで悩んでいる施術者を多く見かけます

 

 *肩の外転時痛の施術では、三角筋と棘上筋だけを施術しても症状は軽減しないです

原因は、患部である肩というよりも他からの影響が大きいからです

この関連しているつながりの筋肉や組織をいかにテストして確認して施術するかです

疼痛誘発動作や正しい的確な鑑別診断を行う技術やスキルが肩疾患には必要なのです