脊柱管狭窄症と坐骨神経痛の施術の考え方

脊柱管狭窄症と坐骨神経痛は、病態は違っても体に現れる症状は似通っています。背中、腰から足にかけての痛み、ツッパリ感、シビレ感、筋力の減弱、筋肉の張り、こわばりなどです。脊柱管狭窄症は脊髄の中の神経を圧迫して神経に負担をきたしている状態。坐骨神経痛はヘルニアなどが原因で神経根や梨状筋周辺で神経に負担をかけている状態。したがって西洋医学ではこの狭くなっている脊髄を広げる手術をしたり、ヘルニアにより飛び出している線維輪や髄核を取り除く手術を最終的に行います。しかし手術をしても症状が全く変わらない場合が多々あります。

東洋医学の見方

では東洋医学では、脊柱管狭窄症や坐骨神経痛をどのように診ていくのでしょうか。東洋医学では、病名や症状といった西洋医学の物差しでは計らないのです。なぜ、このような症状になってしまったのかの原因を根本的に探っていきます。そしてその原因となっている大元を(針、灸、漢方薬)などで正していくことで、脊柱管狭窄症や坐骨神経痛になる以前の正常な体に戻していくことで、脊柱管狭窄症や坐骨神経痛の症状を根本的に取り除いていくのです。

脊柱管狭窄症や坐骨神経痛になっている人の体のメカニズム

脊柱管狭窄症や坐骨神経痛になっている人の多くは、血液の流れが悪くなっております。原因は、冷え性や不眠、ストレス、夏の冷たいビールの飲みすぎ、生野菜の食べ過ぎ、運動不足、不規則な生活、過労、過度の肉体労働などが血液の流れを阻害していきます。血液の流れが悪くなると、リンパ液や水分の代謝も悪くなり、手足がむくんだり気力も落ちていきます。これは、本人が気が付かないうちに徐々にこのような体質になってきてしまっているのです。そして長い年月を経て徐々に体が悪い方向に変化していき、最終的に脊柱管狭窄症や坐骨神経痛の症状として急にいきなり現れてくるのです。

では、どのように脊柱管狭窄症や坐骨神経痛の施術をしていくのか

東洋医学では、体の基本を(気、血、水)という状態から診ていきます。この三つはどれかが欠けていても、また劣っていても他の二つに影響を及ぼしていきます。この三つが正常に働いている時に、人間は健康を保つことが出来るのです。ですから当院では、患者様の体の基本の三つを検査していき、欠けているもの、衰えているものを探しだし、そこの部分をアップさせていきます。この三つを正常にすることがとても重要で、この三つは家でいうところの基礎に当たります。どんなに良い家を建てても基礎の部分が不安定であれば、地震で家が傾いたり倒壊してしまいます。一度倒壊してしまったり傾いた家は、傾いた部分だけを修理しても、また倒壊した部分だけを修理しても、肝心な基礎の部分を修繕しない限り、また同じ地震で傾く可能性がありますよね。これと同じです。西洋薬で神経を麻痺させたり、一時的に鎮痛剤で症状を抑えても、また悪条件が揃えば、足や腰に痛みやしびれ、違和感、ツッパリ感が現れます。ですから東洋医学では、まず家でいうところの基礎の部分から改善していくのです。その後から瓦や屋根、壁のひびなど、気になっている個所を一つずつ修理をしていくのです。人も家と同じなんです。何となくお分かりになりましたでしょうか。西洋医学では、この家に相当するところの基礎の部分を修理するという考えは無いのです。東洋医学では、基礎からしっかり作り直していくので根本から家を丈夫にしていくのと同じように、その人の体を健康的なベストの状態にしていきます。

 

局所しか施術しないから治らない

脊柱管狭窄症や坐骨神経痛の施術は他の疾患と違って治りにくいと言われていますが、それはほとんどの治療院や病院での施術の仕方に問題があります。先ほどの家の例で言いますと、壁の一部に地震でひびが入ったとしましょう。この壁を修理するのに、そのひびの部分だけをはがし、塗り直しているところが多いのです。このやり方だと考えてみてください。いままで塗っている壁の色と新しいところのひびの部分の色にむらが明らかに出てきますよね。見ていても不自然ですし、違和感を覚え、どう見てもおかしいですよね。この場合、その壁一面全部を塗り直してしまった方が結果的にきれいに仕上がりますよね。元の新品の状態に戻りますよね。それと同じです。人の体でも同じで、痛いところ、しびれているところだけを施術しても、そこだけを治そうとしても元には戻らないのです。ですから、脊柱管狭窄症や坐骨神経痛で足だけが辛くても、足だけしびれていても、足だけの施術では治らないのです。体全部を整えて施術をしていくのです。そうすると家の壁一面が新品になるのと同じように、体も元々の健康な状態にすべてが戻るのです。当院の施術が他と違うのはここなんです。

まとめ

今回は、脊柱管狭窄症や坐骨神経痛の施術を家で例えていきましたが、理解できましたでしょうか。家はとにかく見た目も大事ですが、基礎が一番です。そして修理は、壁のひびを例に挙げましたが、そのひびの部分だけを修理してもダメで、その壁一面全体を修理することで、きれいに仕上がるのです。家も人間の体も全く同じなんです。